ヨット界のすたれ
具体的な数字は判りませんが日本でのヨット人口が年々減少しているのは確かです。
最盛期には毎年5000艇の新造艇がありましたが、現在では200艇程度か?
新規購入者が減るとヨットメーカはじめ、業界そのものがが維持できなくなります。メーカーの対応策としては
- 廃業
- ヨット製造を止めてモーターボートへ転向
- 海外へ移転
1~3は現実的に進んでいます。
既に製造中止になった艇種は沢山あります。
モーターボート(釣り用も含む)の落ち込みはヨットほどではないので、YAMAHAなどは1990年代からシフトしています。
ヨットハーバーでも”ヨット”の看板を書き換え、積極的にモーターボートを勧誘しているところが増えています。
日本で、かくもヨットが廃れたのは、ヨット文化をきちっと育てなかったからだと思います。
最大手のヤマハの責任が大きい と思います
ディンギーのシーホッパーを売り出した時は、積極的継続的にハーバーや学校の部活にプロモーションを仕掛けました。YAMAHA自体もセーリングスクールを全国展開して、各都市にショールームも展開。
広く一般サラリーマンにも拡大戦略展開しました。
そのバージョンアップ版として、17~23ftのディンギーハーバでも置けるワンデザイン・リフティングキール艇を同じプロモーション手法で広めて欲しかった。
YAMAHA20ワンデザイン
1970年代初頭にカーボンマスト搭載のこんな素敵な20ftワンデザインリフティングキール艇作っています。
これは、地道に続けて欲しかった。フネだけでなく、特に浅いハーバー、orディンギーハーバーに対する積極的働きかけ、渉外活動。
外国には、オーバーディンギーの、キャビン付きキールクルーザーとは違う分野が確立しています。
メルジェス20ワンデザイン
このゾーンは、若者にはたまらない。
中に住む?のではなく、走りを楽しむだけのヨットがあってもいい
スロープさえあればどこでも置ける
若者が今、ヨットに憧れないのは、、
- 若者人口の激減、1/2になっている
- 経済状態がそれどころではない。貧しくなって車も持てないのに、ヨットまで気が回らない
- 小学生の頃、海や川で遊ぶということが無くなった→水辺、海に親しみがない
- 体験する機会が少ない
- お金かかりそう、めんどうくさそう
- ほんとうにおもしろいヨット遊びがPRされていない。マスコミに紹介されるのは芸能人の大型ヨット
- 「太陽がいっぱい」「太陽の季節」のような青春ドラマ映画のヒットもない
団塊世代高齢化で、また御当人が亡くなって、ヨットを処分したいという話が多いのです。
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