ミラーディンギー
ヨットの楽しみには、クルーザーヨットとはまた違うディンギーの楽しみがあります。
クルーザーヨットとは、ヨットハーバーに陸上や海上係留してあるこんな立派なヨットです
キャビンの中に入るとトイレや台所、ベッドなどがあります。普通ハーバーの入出港や実走動力としてエンジンが付いています。太平洋横断だってできるのです。
ディンギーと呼ばれるものにも、高校や大学のヨット部がレースを前提に使うものと、ファミリーレジャーや趣味として乗られるものがあります。趣味ヨットでも草レースから本格的国際レースが催されるものもあります。
ミラー 作る、ヨット ローボート エンジンも
今回取り上げるミラーディンギーは第二次大戦後、英国のMirror新聞社の後援を受けてジヤツクホルトという人が誰でも持てる、木で自作もできるディンギーを目指して発表したものです。
現在でも模型チックな自作キットが売られています。
参照⇒https://www.tridentuk.com/gb/boats-and-catalogues/mirror-parts-catalogue.html?p=1
日本に輸入販売している代理店もあり、私も模型作りのように自作を考えた時期がありますが場所の問題もあり諦めました。
自作した方のページはネット検索すると沢山あります。模型帆船趣味の方もいます。
→http://nishidanishida.web.fc2.com/mirror_01.htm
現在ではFRPの完成品が40万円くらいで販売されています。船体だけなら25万円なのであとはヤフオクと自作でなんとかする手もあります。金額的にはOPオプティミストとたいして変わりません。
このように楽しんでいる方がおられますが、私は関西では見たことありません。大人2人らくらく乗れます。子供2人加えても大丈夫そうです
↓ ↓ ↓
http://kaiyoh2club.blogspot.jp/2013/06/623.html
ミラーディンギーの形状は独特です。一種のプラム型(箱型)と呼ばれる形状で、バウのステム部分がエッジになっておらず逆三角形の板状です。
これは自作、製作上の容易性のためと、短い船体長でワンランク上(4~4.3m)クラス同等のコクピットスペースと走行性能を稼ぐため、一挙両得を狙っています。
事実、それがためバウ部分の浮力が大きく、上に反った形状になっているので波に打ち込んだ時、意外にふんばります。静水時では尖ったところが接水するため波切も良いのです。
画像はhttp://kaiyoh2club.blogspot.jp/2013/06/623.htmlさんから引用しています
このプラム形状は好みの分かれるところですがいかにも合理的ではあります。
<<諸元>>
全長・全幅・深さ | 3.3m 1.4m 0.59m |
船体重量 | 45kg (船体重量) 60kg (総重量) |
セ-ル | メインセ-ル 5.52m² ジブセ-ル 1.9m² コンセプトカラー ヴァイキングレッド |
スピンネ-カ- | 6.1m² |
設 計 | ジヤツク ホルト、 バリ- バツクネル |
定 員 | 2名 |
材 質 | マリン合板 4-5mm |
製作方法 | S&G |
ミラークラス ディンギーおすすめ3つの理由
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4人でも乗れる もちろん1人でも操船可
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オール、船外機付けて釣りなど多目的に遊べる 免許不要
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自作もできる 維持費かからない
ファミリー遊びなら夫婦+子供2人 乗れないと面白くありません。大人4人乗るのはキツイが友人と2人というシッエイションはクリアーして欲しいです。
舟あそび趣味人としては、オールで漕ぐローボートとして、またはエンジン船外機付けて走りたいものです。たらい舟に乗って川あそびしていた子供の頃は、漕がなくても走る帆とエンジンは憧れでした。
しかも2馬力以下のエンジンなら免許も船検も必要ありません。2馬力といっても写真のようなタンク内蔵の本格的もので、びっくりするほど走ります。免許・船検不要は面倒さと維持費の面でとても有利なのです。このミラークラスのサイズは
__免許も船検も無しで船外機付けて乗れるぎりぎりサイズの舟です
免許は海事上の様々な約束事、法規、基礎知識ですから取る事をおすすめします。しかしこのサイズで船検はアホらしい制度です。金もかかり面倒です。
*2馬力でも、このサイズ(喫水3m)超えると船検も免許も必要になるので注意
この舟を1人でカートップするには専用のリフターが必要です。リフター無しでルーフキャリーに乗せるには3人以上必要です。かなり大変です。
それでも、普通乗用車で運べるというのはメリット大きいのです。乗らないシーズンは庭に置いておいて、シーズンだけは浜に出すかハーバーに置くということができます。
維持費を押さえることができます。
自作用のキットや、図面だけでも売られています。自作すると安く済む・・・という以上に作る楽しみがあります。さほど特殊な工具など必要なく場所さえあれば、専用接着剤も売られているので困ることなく楽しんで作れます。
完成品を買うにしても、国際的量産艇なので比較的低価格です。OPなどと同じように中国で大量生産されています。
大きなヨットを買う金がないから、こんなミニ舟で我慢する・・・という発想ではなく、子供の頃、川でたらいに乗って遊んだワクワク世界がそのままここにある・・のです。
大きなフネは安定性はありますが、たらい感は全く無くなります。
もっと大きな船が欲しいと、外洋クルーザーに行く人もいれば、行かない人もいます。ヒトの楽しみ様々です。
<<リンク>>
日本ミラークラス協会
⇒http://www.mirrorjp.sakura.ne.jp/
図面とか自作の仕方ガイドが載ってます
たくちゃんの小さな舟
⇒https://ameblo.jp/aq-taku/entrylist.html
小さいヨットを自作している藤井琢磨氏のブログ 販売もされてます