欲しくなるヨットSeaScape18

ヨットで単純にそこら辺り帆走して楽しむなら、17~20フィートくらいのセンターボードかリフティングキールのヨットが手軽だし、運ぶのも楽です(トレーラブル)。キール付きなら沈する心配もほとんど無く、初心者でも安心して楽しめます。

写真はSeaScape18(スロバキア製)です。<プロモーション画像集より>
150kgの可動式キール(重り)が付いているので、これ位ヒールしても簡単には沈しません。18フィートです。


↓こんな風にファミリーで楽しむことができます。
浅瀬でも置けます。
また、普通車で牽引して運ぶこともできます。

参照 http://flatwater.jp/ 鈴木 晶友氏サイト

この手軽なヨットが日本で普及しない第一の理由は、ヨットハーバーの置き賃にあります。

鈴木氏が調べたところによると年間置き賃は

よほど地方に行かないと30万円~45万円と、これだと25フィートのキール艇とたいして変わりません。 また、玉少ないので中古艇も出回っていません。

であれば、普通の人は25フィートくらいのインボードエンジン、キール艇を50万から100万円くらいの中古で買って置くことになります。

このサイズ/リフティングキール式だと、ギリギリでディンギー置き場に置けます。キールは収納するので、浅い水深でもスロープだけあれば十分です。

現に琵琶湖のRIVREヨットハーバーはそうしています。RIVREはACTUS17の生みの親でもあります。

そういう年10万円位の置き賃で(陸)置けるハーバーの開拓が必要です。YAMAHAとか力のあるメーカーなら可能なはずです。

  • ディンギーハーバー
  • 浅い漁港
  • 淡路島西岸のような浅い海域の浜
  • 既存のハーバーの特設エリア

そうすれば、もっと普及しやすくなりますし、多様性が生まれます。

普通のサラリーマンでも持てる世界を作らないと、ヨット界ごとジリ貧の一途です。

100隻でも新艇が売れることが大切です。

もし、現段階で置き賃を最低に抑えようと思うなら、リフティングキール艇を諦めてほぼディンギー仕様のDaySailer17にすることです。

これなら問題なくディンギーハーバーに置けます。年間の置き賃5万円とか、そんな程度です。セーリングしてもキール艇と同じように楽しめます。セール・リギンプランを選べばキール艇並みに安定した走りです。

キャビンはカプセルホテル程度なので、中でコーヒー飲んだりキャビンライフを楽しみたい人には無理ですが、
キャビンライフ派は本当は全体の20%くらいです。
費用、手間を極小に抑えて、一人で、仲間とその辺デイセーリングを楽しみたい派は実は60%くらいいます(自分ては認識できない)。

↑ディセーラ17のセーリング風景

マリンスポーツ

ヨットは遊びだし、スポーツなんだから「手軽」「スポーティ」が一番です。
バカみたいにお金がかかったり、手間がかかるのはダメです。ハーバーが遠いのもダメ。敬遠されます。

今、(喫水)3m以下、2馬力エンジンまでは免許も船検も要らないことになっています。
免許は原付のようにペーパー試験だけの枠にすればいいです。
これを長さ5mまで拡大してくれて、置き場問題が進展すれば一般の人にもっと身近になります。