ディンギーのサイズは15フィート(4.6m)くらいまでが多いです。
日本におけるヨット設計の第一人者、故 横山晃氏設計のY-15などが有名です。レース標準艇のスナイプ、470もこのクラスです。
これらは通常エンジンは積みません。取り付けブラケットもありません。
エンジンを標準補助動力としたプレジャーヨットでは17フィート(5m)が最小サイズになります。
17フィートヨットの世界
日本では17フィートが一つの区切りになります。
このサイズはトレーラで庭に保管しどこにでも牽引してゆける、または海辺の空き地保管→斜面で上げ下ろしできるというのを売りに(センターボード、可動キール、可倒マスト)開発、販売されてきました。
ですから置こうと思えばディンギーハーバーにも置けます。ディンギーハーバーは5m長バースが基本になっています。
ただし、昇降機やクレーンを備えた既存のヨットハーバーは対応に冷たく固定キールクルーザーと同じ料金適用なので、そのメリットが活かせなかったのです。
ヤマハY17 幻の5mクルーザ
ヤマハのヨットの中では最も初期1974年に発売されたY17という面白いヨットがあります。
5mサイズ・形状からして直近に大西洋-太平洋横断を果たした鹿島さんのコラーサ号IIを意識したと推測されます(当時の流行)。推測200kgウエイト付センターボード収納式でトレーラビリティに。全重量500kg
↑太平洋横断中のコラーサII号
ドックハウスが独立してない形状–キャビン空間は最大限度に取れます。5mの収納式ウェイティングセンターボード艇でありながら、なんとキャビンもしっかり。
ぼくはキャビン派ではないので、無用ですがこのようにフネの中でコーヒー飲むのもいいもんです(キャビン派)。
↓走る姿もサマになってます
ぼくがヨットを再開した2000年頃でも見かけた記憶がありません。もともと台数が出なかったのかもしれません。(販売推定100隻)
陸トレーラ置き、スロープ上げ下ろし 置き賃安いハーバーが整備されていたらもっとヨット愛好家が増えていただろうと残念に思えます。
画像は下記サイトから転用
http://plaza.harmonix.ne.jp/~kotani/yacht.html
推測ですが、、
この手のヨットが普及しなかったのは、キャビン派なら25ft以上が欲しいということになるだろうし、
ぼくのように週末近場セーリング派なら、小さいのはいいが、走りにスポーティさが欲しい・・のです。
Y17は5mの船体で500kgあるので、接水面も多く抵抗も大きく、機敏には走らないと思われます。
それはスポーツヨットには致命的で一度乗ったらイヤになるかもしれません。
大きいフネは買えないので、ま、小さいので我慢しとくか・・感がぬぐえません。
ヨットとして失敗作だったというのではなく17ftセンターボード艇=スロープ陸置き可 ⇒ 安いハーバーが可 というメリットの整備がなされなかったのが残念です。
17ftスポーツヨットはやはりDaySailerですね