DaySailer17 オールor 櫓

ヨットには動力が必要です

クルーザ級ヨットにはエンジンが付いています。

  • 係留場所から外港への移動や
  • 無風状態でも漂っている訳にはいかない
  • マスト倒、セール破断などのトラブル
  • 岸壁に流された時などの脱出

ディンギーにはエンジンを付けません。いざという時はパドルなどでしのぎます。
オールは思いの他じゃまになるし、競技を前提にすると意味がありません。構造的にも付けられません。

DaySailer17にエンジンは付けられます。
ただエンジンを付けるのは私の主義に反するので基本的には付けません。

櫓やオールは立派な動力

そこで、櫓やオールでの走行ということになります。特に櫓はつい50年頃前までは、沿岸漁業の小舟は櫓走行が普通でした。

 

また、世界的にもオールボートで大西洋や太平洋を横断した人が何人もいます。


↑DaySailer17と同じ位の大きさです オール長いです

日本でも立尾征男さんが太平洋横断チャレンジしています。

 

オール漕げば運動になる

ヨットは本格的な競技でもない限り、あんまり運動になりません。
しかし、櫓やオール漕ぐとなるとスゴイ運動量になります。中高年にとって遊びながらの運動・メタボ対策は、嬉しいんです。

サイト管理人(大野)、5年前交通事故で背骨骨折したときも月2回ほど浜に来てオールを漕いだことでずいぶんリハビリになりました。

ここに僕がオールや櫓にこだわる理由があります。

ディセーラーでオールが使えるようにする

オールを使えるようにするには、オール本体と取り付けるためのパーツが必要です。

オールを受けるオールクラッチと、それを船で受けるオールソケットを取り付ける必要があります。

1.まず船体にソケット穴を開け取り付けます

気室から空気が漏れることになるので、密封できるように考えておかねばなりません。

クラッチとソケット一対、左右で6000円位です。

ヨットで乗る時はオールクラッチはとんでも邪魔になるので外しておきます。固定しておけないので、水に落として無くさない注意が必要。

オールのブレード(水を切るとこ)、ピボット(クラッチにはめこむところ)もパーツで購入します。一式で6000円くらい。

2.オールを作る

DaySailer17で使うオールは、観光地の貸しボートより30cm以上長いものが必要になります。(上の太平洋横断ボートの画像参照)

もともと僕のヨット趣味の半分は模型作りの延長だから、なるべく自作します。

2m長の角材を買ってきて電動カンナで削り丸棒にします。両端はテーパーつけます。
電動で簡単に削れますが、木材を固定する工夫が難しい。画像では万力と木工固定具を外してきて使っています。

細部は手かんなで調整しながら削っていきます。

ピボットを通さねばならないので、木はきっちりその太さまで削らねばなりません。

仕上はディスクサンダーで磨きます。

ウッドデッキ用に購入した耐水耐候 水性1液型シリコンニスを3度塗りして仕上です。着色ニスも混ぜました。本当は2液混合型エポキシニスを塗った方がいいのかもしれません。

DaySailer用オールの完成

2m30くらい。長いです。まだテストしてませんが、ディセーラーでのイメージは ↓こんな感じです